top of page
検索
  • tko04190

12月22日長山ゼミ

長山先生から医療技術の経済的評価(費用対効果)研究について、お話をしていただきました。

医療技術の費用対効果については、費やした費用が単に「安い」か「高い」だけでなく、他の選択肢と比較してどのくらい効果があり、どのくらい費用がかかるのか、さらにその効果に対して増加した費用は妥当なものなのかを評価することを、まずお話頂きました。

実際に、この分野の研究は諸外国において公的な保険償還の可否判断や価格設定に使われているとのことです。

費用最小化分析と費用効果分析、費用効用分析、費用便益分析の4つの分析について紹介いただき、その中でも最も使われている費用効用分析の、質調整生存年:Quality Adjusted Life Year(以下,QALY)の算出方法について図を用いて説明いただきました。

その後、増分費用効果比については、図を用いて、さらには具体的な患者、医療機関などの分析の立場の違いを例に挙げてお話頂きました。

最後に、長山先生の論文のCost effectiveness of the occupation-based approach for subacute stroke patients: result of a randomized controlled trial から具体的な費用対効果のお話をして頂きました。論文中のQALYの算出方法では、ベースラインを整えるための方法論なども示して頂き丁寧にご説明いただきました。

前回に引き続きですが、療法士の立場で医療経済を知ることは重要だと思います。

貴重な講義を受けられるこのゼミの強みを再度実感したところです。

長文お読み頂きありがとうございました。

最新記事

すべて表示

6月15日 長山ゼミ

本日のゼミは、各ゼミ生の進捗報告やWorld Federation Occupational therapists(WFOT) Congress 2022のエントリー等について話し合われました。 ゼミ生が新たな研究も進めて活気づいている長山ゼミですが、初学者にとって国際学会のエントリーは大変難解であると思います。エントリーの方法から支払いまで、経験豊富な長山先生の指導から国際学会エントリーへの道が

6月8日長山ゼミ

間が空いてしまいましたが、長山ゼミは、変わらず1回/週で開催しております。本日は、英文抄読を行いました。 本日の論文は「Latent class analysis of 216 patients with adult-onset Still’s disease」でした。成人のStill’s diseaseの方を対象に潜在クラス分析という統計解析手法を用いて潜在的な類型の特徴を見ていくこと、Kapl

1月12日長山ゼミ

昨年は大変お世話になりました。本年も長山ゼミをどうぞ、宜しくお願い致します。 新年一回目の長山ゼミでは、修了年度のゼミ生の口頭諮問についての確認や、各自の進捗についての報告を行いました。 余談ですが、諮問と試問は、広辞苑によりますと、諮問(=有識者または特定の機関に意見を求めること)試問(=人がら・知識・能力などを知るために質問する)との違いがあるようです。つまり、口頭諮問とは、修了するために有識

bottom of page